枕頭看護録 二



1993.09.23

  01:00    牛乳  30t  強制摂取
           水   20t   強制摂取
           呼吸正常  食欲なし  犬座位

  01:45    犬座位のまま排尿 多量   自力歩行
           排便 下痢
           水摂取 数回
           体重 6.5キロ

  02:30    自力歩行  水摂取
           ジゴキシン   0.125mg
           下痢便

  10:00    起きてきょろきょろしている
           食指なし

  15:30    ラクテック     150t
           膀胱炎症状出現
           腸内活動 活発

  16:35    抗生物質  筋肉注射
           嘔吐(胃液)
           排尿・排便(水様便)

  18:40    排尿

  21:10    クロラムフェニコール  1t 筋肉注射
           下痢・排尿多し
           心拍数        73
           呼吸数        14
           食欲         なし

  22:00    熟睡中

 排尿回数の増加は膀胱炎の初期症状と考えられ、下痢の回数の
 増加と共に憂慮される状態であると勘案される
 体力の低下と共に、各種細菌性の疾患が出現してくることと、
 腎臓機能の低下が生命線を握っていることも十分に考慮に入れ
 ながら治療に当たることが肝要かと考えています

 経口的水分及び栄養の強制摂取を取りあえず停止し、二種類の
 抗生物質の筋肉注射により、下痢及び膀胱炎の緩解を計り、同
 時に脱水症状に陥ることのないよう、ラクトリンゲル液の皮下
 点滴を適宜行い、電解質の補給につとめることが現下の急務だ
 と考えております

 今まで抱き上げることができなかったしろちゃんを、膝の上に
 抱いて腕枕で眠らせています。安心するのでしょうか、吃驚す
 るぐらいおとなしくもたれ掛かってきて眠ります
1993.09.24

  00:00    熟睡中

  02:00    熟睡中

  04:30    下痢・排尿

  06:00    ラクテック    100t

  09:00    下痢止め     0.6t

  09:30    痙攣・嘔吐・呼吸停止
           人工蘇生術 約一分間  自発呼吸回復
           酸素吸入  50立方
           意識反応  低下
           腸管狭窄或いは通過障害の可能性あり
           下痢による電解質不足

  09:45    ラクテック    200t

  10:50    変化なし  犬座位

  12:20    強直性痙攣

  14:00    強直性痙攣

  14:30    ラクテック    300t

  15:00    強直性痙攣

  16:00    田村愛犬病院へ
           血液検査  低血糖
           X線検査  子宮に炎症?
           肝機能検査  後日判明
           腎機能検査  異常なし
           ソリタT1号    50t
           ブドウ糖      50t

  18:00    痙攣収まる  意識混濁

  20:40    持続点滴開始 200tを6時間で
           ソリタT1号
           ブドウ糖
           低血糖性痙攣及び呼吸速迫
           嘔吐 殆どなし
           排尿 なし