雨上がりの三日午後三時、通信仲間のニュイ君を高松港に見
送った後五色台へ! 連休のせいであろう、行き交う車が多く、
登山口の駐車場も満杯の状態であった。有料道路を入り、例に
よって例の如く、自然科学館横の駐車場への急なカーブを曲が
る。
一昨日は時間も少し早かったせいと、見慣れぬニュイ君が同
行していたこともあったのであろう、今日は太郎・権兵衛・さ
くらの三頭がカーブの入り口まで出迎えてくれていた。特に太
郎は車に擦りよってきて歓迎してくれる。
駐車場は県外ナンバーの車で一杯であった。太郎とさくらが
しきりに空腹を訴える。用意してきたパンの切れ端とドライフー
ドに缶詰のビーフを混ぜたものを容器に分けて与える。太郎と
さくらが、がつがつと食べる。権兵衛はいつもの通り、おっと
りとしている。
観光客が怪訝そうな目付きで私のしていることをじっと見つ
めている。ある程度慣れているとはいえ、余り嬉しいことでは
ない。ゆっくりと遊びたい気持ちを抑えてというより、太郎た
ちが車にひかれることを警戒して駐車場を離れ山裾のコロたち
のところへ向かう。
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仔犬三頭・名無し・茶・クロ・コロ、みんな元気そのもので
あった。相変わらず車の通行量が多い。ほとんどが県外からの
観光客のようである。
風が出てきて肌寒さを覚える。此処でもゆっくりと遊んでや
ることができない。全員食欲も旺盛で異常もないようであった。
コロが雨にでもうたれたのであろう、少し濡れていたが大丈夫
のようであった。
薄紅色の躑躅と藤の薄紫が見事なコントラストを山肌に描い
ていた。
ペルシャの子猫を大事そうに抱えて船に乗り込んで行った髭
面のニュイ君の顔がふと海を眺めている眼の中に浮かび上がっ
てきた。
白いペルシャの子猫と神戸の○リ○との対比・・・!!!
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