概 念 |
産まれたばかりの仔犬は、最初に飲む母(初乳)を通して母犬から免疫を譲り受け、各種の病 気に対する抵抗力を身につける。しかし、この母譲りの免疫は一生続くわけではなく、ごく短 い間しか効きません。この免疫が切れて無防備になる時期は、仔犬にとって一番危険なときで す。この時タイミングよくうまくワクチン注射を行えば、仔犬の恐ろしい伝染病を防ぐことが できます ただし、免疫の切れる時期は母犬の持っている免疫の強さによって、また伝染病の種類によっ て、数週間から数ヶ月とまちまちです。そのうえ、母譲りの免疫が残っている時にワクチン注 射をしても効果はありません 通常は、6週齢〜8週齢ぐらいの早い時期から16週齢〜20週齢くらいの遅い時期まで何回 かワクチン注射を行い、確実な効果を期します。さらに年1回、(或いは6ヶ月に1回)の追 加注射をすると予防は完全に近いものとなります |
注 意 |
犬には、狂犬病、ジステンパー、アデノウイルス2型感染症、犬伝染性肝炎、レプトスピラ病、 犬パルボウィルス感染症、パラインフルエンザなどの感染症があり、これらの伝染病は、単独 で感染することは少なく、殆ど2つ以上が一緒になって複合感染することが多い このためワクチンも、4種混合、5種混合、6種混合、8種混合、と1本で幾つもの病気を防 ぐことが出来るワクチンが広範に用いられている |