国指定重要文化財          昭和51年2月3日指定
     

 現存する三木家住宅は、阿波忌部氏直系の子孫三木氏が居住する
住居です。 徳島県で最古(1615〜1650年頃)(炭素年代測定では
1600年代)の民家で、三木山の頂上近く(海抜552m)に在ります。
 建物は南面し桁行22.2m、梁間9.3m寄棟造り、茅葺で、南面・西面・
北面庇付です。古いにも関わらず、前面及び上手側は、全て建具が入り
開口となり、大黒柱がなく、柱は17cm角の釿(ちょうな)仕上げで一間毎
に立ち、壁が少ない。復元すると西端間口2間が土間で床上八室からなる 
整形八間取り構造で、中世山岳武士の系譜を引く武家の遺構として、極め
て価値が高いとして、昭和51年2月3日国の指定を受けました。
                      
            入  口 正  面  
    
     建物は、ほぼ棟通りに 五つに仕切られ、現在は部屋数7、座敷は鍵座敷、南側に内縁があり、     
                   屋根は3間半の上屋梁で周囲に1.2mの下屋をめぐらせています。
 指定主屋全景