4月13日
午後三時半、避難所へ大五郎を迎えに行く。犬舎に近づいて
「大五郎」と声をかけると盛んに尻尾を振って答える。
四時三十分、自宅到着。風呂にいれハダニを取る。柔らかい
長毛がふんわりとしてきた。短毛の太郎と胡桃の子供の大五郎
が、長毛のどちらかというとシェルティのハーフのような顔を
しているのがなんとも不思議である。
二月に一度連れて返ってきたときは、鼻もぺっちゃんこで、
どう見ても「たぬき」以外にはなりそうにないような顔つきで
あった。二ヶ月の間に随分立派な顔つきになっている。鼻筋か
ら目元にかけて、何処となく胡桃の面影が残っている。
体重も八キロにまで増え、体高も蘭ちゃんを既にしのいでいる。
かなり大きくなりそうな感じである。
サイドベッドで一夜を過ごさせることにする。ベンジャミン
と蘭が私のベッドから離れようとしない。右手にベンジャミン、
左に蘭そしてサイドベッドに大五郎・・・贅沢な一夜を過ごす
ことになった。
時折私のベッドに手をかけて「クンクン」と甘えた声を出す
以外は、おとなしく眠ってくれる。
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