獣医師の選び方 犬・猫


獣医師の選び方〜私案

玲(MIX♀)の受傷に起因する→外傷性ショック→低血圧症状・低体温症状の出現→急性腎不全・・・
という一連の経過を観察しながら、対応した二人の獣医師の相違点を列記してみる          
獣  医  A 獣  医  B

(1)初診の獣医は、応急手当として化膿止めの抗生
   物質と止血剤の筋肉注射を施しただけであり、
   蓄主である私の再三の静脈血管の確保および体
   液の補充に関しての要請に、不必要として処置
   を施さなかった

   受傷翌日も同様の要請を試みたが、同じく不必
   要であるとの見解

(2)排尿に関しても同様で、「怪我をしているのだ
   から食欲も排尿もしばらくはなくでもおかしく
   はない」ということであった

受傷40時間経過時に、私の独断でラシックス(利尿
剤)を筋注、その9時間後にやっと初回の排尿を見る

既にこの時点で腎臓に異変が起きていたのである

(A)受傷後60時間目に診察をしたもう一人の獣医
   の見解は、咬傷受傷時にショック症状が出てい
   たのだから、まずアシドーシス(酸血症)を防
   ぐためメイロン(重炭酸ナトリウム)の静注が
   不可欠であり、その後起こりうる、というより
   必発の低血圧・低体温の改善のために体液の補
   液ということは教科書通りのことである。この
   時期を逸すると急性腎不全に陥り死への転帰を
   辿る

(B)非常に少ない確率ながら玲ちゃんの腎臓の機能
   回復を試行している

上記の如く、あまりにもその対応に大きな相違点が存在している。現在玲ちゃんは、持続点滴により排尿を
促しながら腎機能の回復を計っている段階であり、抗生物質の使用もかなり細かい配慮の下に行われている

受傷後115時間が経過したが、食欲は皆無であり、飲水もなく、改善されたのは低体温と低血圧のみであ
り向後かなり細心の注意と努力を払いながらの治療が必要である                   
「やや希望の光が見えたのかな」という程度の改善である                      
殆ど不眠の状態で自宅において持続点滴と、最後の手段のステロイドの投与の結果、玲は奇跡的に回復  
1998年9月現在、13歳齢になり静かな犬生を送っている                    



−獣医師選びのポイント−忌避すべき獣医師

(1)患犬・患猫に触ることを好まない獣医師が意外に多い。特に野良とか汚れている、出血でべとべとの状態など
   を嫌がる獣医師

(2)静脈血管の確保を余りしない。点滴も血管からではなく、皮下点滴を多用する獣医師(技術的に完全にヤブ)

(3)通院時、患者数が少ない。(臨床例が必然的に少なくなり、特に緊急時−交通事故や咬傷事故などの不慮の災
   害に対しての治療例数が少ないため、救急医療の技術水準が低いことが多い)

(4)治療費が高い。(患者数が少ないと、同じような治療をしても結構高額の治療費を請求されることが多い)

(5)看護士あるいは看護婦がいない(患者数が少ないため)

(6)回復の見込みのない症例に対し冷淡である